屋根材の種類

Roof Type

単に耐用年数だけで言うなら、トタン屋根でおよそ10年、粘土から焼き上げた日本瓦なら数十年から百年と言われています。
しかし、お住まいの地域の気象状況や立地などにより、劣化の進み方はさまざまです。
また、ひび割れなどから状態が悪くなり、

どのような材質であっても、おおよそ7~30年を目安としたメンテナンスが必要と考えると良いと思います。

屋根の種類

 

和瓦・洋瓦 (粘土瓦) メンテナンスの目安はおよそ20~30年


屋根瓦のうち、粘土質の土をこねて成型、乾燥させた後、高温(1,000~1,250℃)の熱でじっくりと焼いたものを粘土瓦と呼びます。
粘土瓦のうち、日本家屋に合う和型の瓦を「日本瓦・和瓦」と呼びます。

 

 

和瓦に対して、洋風建築に合う「洋瓦(洋形瓦)」もあります。
粘土でできているもののほか、陶器やセメントなどで作られたものもあり、とりまとめて「洋瓦」と呼ぶこともありますが、素焼きの粘土瓦であれば、耐用年数は和瓦同様の20~30年ほどと言われています。

 

 

 

セメント瓦 メンテナンスの目安はおよそ10~15年

セメント瓦
セメントをメインに使用した屋根材です。
瓦の厚みや重量があるため、暑さや結露防止に役立ちます。
ただ、耐久性が低いため、塗装などのメンテナンスは定期的行わなければいけません。

 

 

化粧スレート(コロニアル) メンテナンスの目安はおよそ7~10年


主原料にセメントと繊維材料を使用して、5mm前後の薄いセメント板に加工した人工的な素材。
屋根に使うものは、屋根専用に板状・波板状に作られています。
軽くて頑丈なため、近年では多くの新築家屋に使用されています。

いっぽう、軽く薄くつくられた人工物のため、天然のスレート材(岩盤などから切り出すもの。日本ではほとんど使われていません)や粘土瓦と比べると脆く、早いサイクルでのメンテナンスが必要となります。

 

金属系屋根材(ガルバリウム鋼板) メンテナンスの目安は20~30年


近年普及し始めたガルバニウム鋼板は、鉄の鋼板にアルミニウムと亜鉛合金をめっきした素材です。

サビに強く、耐久性・耐熱性にも優れているため、屋根材だけでなく、外壁塗装や雨どいなどにも使われます。

同じ鉄の鋼板にメッキしただけものに「トタン」がありますが、耐久性は倍以上と言われています。

 

屋根材の耐用年数 一覧

外壁材の種類 耐用年数 メンテナンス周期 >>> 特徴
コロニアル 15~25年 7~8年 セメント+繊維の素材。
屋根専用には板状・波板状に作られている。
トタン屋根
10~20年
10~15年
鉄の鋼板にメッキしたもの。
耐久性が低く、錆びやすい。
ガルバリウム鋼板 20~30年 20~30年 鉄の鋼板にアルミニウムと亜鉛合金メッキしたもの。
高額だが錆びにくく耐熱性にも優れる。
外壁材の種類 耐用年数 メンテナンス周期 >>> 特徴
粘土系瓦 50~100年 20~30年 粘土を成形して窯で焼いたもの。
日本瓦、洋瓦など。
セメント瓦 30~40年 10~15年 セメント製。粘土瓦より脆く、耐用年数が落ちる。
外壁材の種類 耐用年数 メンテナンス周期 >>> 特徴
防水シート
(ルーフィング)
20~30年 20~30年 屋根材の下に敷かれている雨水を防ぐ特殊なシート
アスファルトシングル 20~30年 20~30年 防水材と防水シートが一体化したような素材。
デザイン性もよく軽量で高機能な屋根材として使う。
(主に地震が少ない地域で使用されています)